会計人の職業は事業経営者からの信用だけを基盤として、
人間の知能だけを価値ある生産物として営まれる自由業である。
( 職業倫理 )
(1) 専門的知識、技能の習得と相当の注意義務の履行
(2) 機密保持と教養を高め品位の保持に努力
(3) 健康体の維持と精神生活態度の吟味
(4) 守秘義務の徹底
(5) 独立性の保持と廉潔性の堅持
( 必要な資質 )
(1) 正直であること ・・・・・あらゆる場面で良心的であり、細心であること。
(2) 客観的観点に立てること ・・・・・相手側から離れた、個人性のない偏見のないもの。
(3) 分析的能力を持つこと ・・・・・事実とその論理的な表現、評価の面で分析能力をもつこと。
(4) 理論構成能力と解説能力を持つこと ・・・・・認識対象としての知識をどこまで消化しているか。(業界情報)
(5) 成長力を持つこと ・・・・・常に新しい需要に対して研究と機敏さでその需要にこたえる。
(6) ものを書き、かつ、話す能力を持つこと ・・・・・思想伝達手段としての言葉・文章の徹底訓練。
(7) 人間的特質 ・・・・・自分の立場を堅持しながら他人に不快感を与えない態度。
~ サラリーマン精神でない人を望む ~
会計事務所職員が企業を訪問する場合、関与先責任者と会話する能力が必要となる。
社長は、会計事務所の職員ならだれでも話を聞いてくれるわけではない。
信頼される職員でないと話を聞いてくれない。
信頼されるためには人間的魅力が必要となる
物品販売でなく、情報と意見を・感性を提供しているので人間自体が商品であるという自覚が必要となる。
そのためには、専門的能力とともに次のことを事務所内部で重要視して毎日朝礼で実践して確認しています。
(1) 両親を大切にする ・・・・・感謝の気持ち
(2) 早起き ・・・・・やる気
(3) あいさつ ・・・・・相手を受け入れる
(4) 連絡報告 ・・・・・コミュニケーション
(5) 認識即行動 ・・・・・愚図でない
(6) 約束計画 ・・・・・責任感
(7) 後始末 ・・・・・反省する気持ち
若いときには、信頼されることが少なくただ自分を信じて一生懸命仕事に取り組みしかないのかもしれない。
しかしがむしゃらに進むのではなく、事務所の理念、戦略、具体的手法の研修を受けながら経験を積んでいくと少しでも若い人の成長に役に立つのではと考えて研修を実施しています。