2025.5.17放送NHK『ブラタモリ~宮古島』第1部より、宮古島の海・地形についてご紹介させていただきます。
宮古島の海は、その青さから「宮古ブルー」と呼ばれています。宮古島には大きな川がなく、土砂が海に流れ込みにくいため、海の透明度が非常に高く保たれているのです。もう一つの要因として、海底を覆う白い砂があります。この砂は、長い年月をかけて波に砕かれたサンゴや貝殻が細かくなったものです。これが海の底に広がり太陽の光を反射することで、透き通った海水を通して青く見えるのです。
また、宮古島の地面や崖に見られる岩は、琉球石灰岩といいます。サンゴや貝などの生き物の死骸が堆積してできた岩で、長い年月をかけて島の地盤となりました。石灰岩は白っぽい色をしているため、地面に太陽の光が当たることで周りが明るく見え、空の青さや海の青さがより一層引き立つ効果もあります。
宮古島の地形にも、独特な特徴があります。それは、同じ方向に平行して走る断層がいくつもあるということです。これらの断層が、島の高低差をつくり出しています。
地殻変動により宮古島の地下には外へ引っ張られるような力がかかっており、断層が次々と発生しました。この断層が生まれる力によって、島全体が引き伸ばされるように変化し、現在のような複雑な地形が形成されました。宮古島の成り立ちはただのサンゴの堆積ではなく、地球の大きな力が作り出した断層によってかたちづくられています。普段何気なく見ている景色の中にも、何万年という時間をかけた地殻の動きが隠れているという事実は、とても興味深いものです。
絶景スポットとして有名な「東平安名崎(ひがしへんなざき)」は、海に突き出すような形の岬で、左右に広がる青い海と白い地面のコントラストが絶景です。岬の両側に断層の影響による地層の段差が見られ、宮古島の地形の秘密がこの岬に凝縮されています。東平安名崎は、単なる観光地ではなく、サンゴの堆積と断層活動という自然の営みが合わさって誕生した“地球の作品”ともいえる場所なのです。
常務理事 中山 孝浩
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
日本には約250万の企業があるといわれています。その98パーセント程度を占めるのがいわゆる中小企業です。これらの企業のほとんどが、ある程度の規模までいくとパタッと成長の波が止まり、踊り場からなかなか抜け出せなくなってしまいます。稲盛塾長の言葉を借りれば、「中小企業とおできは大きくなると潰れる」ということでしょうか。
企業の成長が止まる原因は何でしょうか。最大の原因のひとつは、社長が社員に「任せる」ことができていないからだと考えています。「会社は経営者の器以上に大きくはならない」などとよくいわれますが、器のなかにはこの「任せる能力」が含まれています。
一人の人間にできることには限りがあります。頭も体もひとつしかなく、たとえ一睡もしなかったとしても一日は24時間しかありません。その制限のなかで企業の殻をひとつまたひとつと破りながら脱皮して成長するには、結局、任せることが必要になってくるのです。
アメリカにはこんな言葉があります。
経営とは、人を通じて物事を達成する技なり
経営とは、平凡な人に非凡な仕事をさせる技なり
自分のまわりの人をいかにして十分に活用するか、それこそが経営者には問われてくるということです。
加えていうならば、任せることは会社の成長につながるだけではなく、社員のモチベーション アップにもつながります。人は、任されればうれしいものです。自分を信じて期待してくれているということの証だからです。さらに、任されてチャレンジする過程で、社員は能力を伸ばすこともできます。任された仕事を成し遂げれば、達成感と喜びが生まれます。任せることは、このようなメリットがあるのです。
経営者から社員へ、先輩から後輩へ。教えること、任せること、どちらが先でも構いません。
今年は、相手の成長を心から願うことから始めてみませんか
代表理事 渡辺
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