確定申告の繁忙期が終わったばかりではありますが、今回は来年の確定申告に向けての話しをさせていただきます。
我々税理士は、毎年、確定申告期において税務支援を行なっており、今年もさいたまスーパーアリーナの確定申告会場における税理士無料相談コーナーを2日間担当してきました。今回の無料相談で一番印象に残ったことは、来場者の少なさでした。ここ数年、国税庁はパソコン・スマホによる電子申告を推奨しており、その効果が徐々に現れていることを実感しました。そんなこともあり、来年(平成7年分)の確定申告会場は、さいたまスーパーアリーナから浦和税務署に変更して規模が縮小されることとなり、『来年の確定申告は自宅でe-Tax!』というチラシも配付されていました。
では、自宅でどのように確定申告を行なえばよいか?ということですが、その方法は主に次の3通りになります。
① マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルにログインして申告書を作成し、そのまま電子申告(申告書の提出)までできます。
② 国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成し、e-Taxにより電子申告できます(e-Taxの利用には利用者識別番号が必要です)。
③ 国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成し、申告書を印刷し て郵送により提出できます。
申告書を自分で作成することについて、はじめは戸惑うことがあるかも知れませんが、複数給与の合算といった簡易な申告や、ふるさと納税・医療費控除による還付申告については、税務署に足を運ぶことなく、自宅に居ながら確定申告をするというのが時代の流れとなっています。
来年の確定申告は、ぜひとも『自宅でe-Tax』にチャレンジしてみてはいかがしょうか?なお、事業者の方や資産を譲渡した方など複雑な申告が必要な方は、これまでどおり遠慮なく弊社にご依頼ください。
理事 岩崎 隆昭
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
日本には約250万の企業があるといわれています。その98パーセント程度を占めるのがいわゆる中小企業です。これらの企業のほとんどが、ある程度の規模までいくとパタッと成長の波が止まり、踊り場からなかなか抜け出せなくなってしまいます。稲盛塾長の言葉を借りれば、「中小企業とおできは大きくなると潰れる」ということでしょうか。
企業の成長が止まる原因は何でしょうか。最大の原因のひとつは、社長が社員に「任せる」ことができていないからだと考えています。「会社は経営者の器以上に大きくはならない」などとよくいわれますが、器のなかにはこの「任せる能力」が含まれています。
一人の人間にできることには限りがあります。頭も体もひとつしかなく、たとえ一睡もしなかったとしても一日は24時間しかありません。その制限のなかで企業の殻をひとつまたひとつと破りながら脱皮して成長するには、結局、任せることが必要になってくるのです。
アメリカにはこんな言葉があります。
経営とは、人を通じて物事を達成する技なり
経営とは、平凡な人に非凡な仕事をさせる技なり
自分のまわりの人をいかにして十分に活用するか、それこそが経営者には問われてくるということです。
加えていうならば、任せることは会社の成長につながるだけではなく、社員のモチベーション アップにもつながります。人は、任されればうれしいものです。自分を信じて期待してくれているということの証だからです。さらに、任されてチャレンジする過程で、社員は能力を伸ばすこともできます。任された仕事を成し遂げれば、達成感と喜びが生まれます。任せることは、このようなメリットがあるのです。
経営者から社員へ、先輩から後輩へ。教えること、任せること、どちらが先でも構いません。
今年は、相手の成長を心から願うことから始めてみませんか
代表理事 渡辺
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